亀崎潮干祭 知多半島探訪 May.2023

海浜 山車縦整列 完了・山車曳き上げ 開始

知多半島にある半田市、ごんぎつねの作者新美南吉の生誕地やポン酢でお馴染みのミツカン発祥地としられています。港のある亀崎地区では毎年5月3日・4日に「亀崎潮干祭」が開催されます。5輌の山車が浜辺で海に曳き下ろされるは勇壮で華麗な祭りです。
特に初日の午前中に行われる「海浜曳き下ろし」は迫力満点!ぜひ現地にて体感してほしいです。

亀崎は岬状に突き出した地形で、古くは神嵜(かみさき)と呼ばれていたそうです。
「亀崎潮干祭」は祭礼として「神前(かみさき)神社」が開催しています。

神前神社と海浜に繋がる旧街道に5輌の山車が並び「海浜曳き下ろし」の準備をしています。

この山車の唐獅子と牡丹の大幕がとてもかっこよかったです。

田中組 神楽車
田中組 神楽車

威勢が上がる男衆と山車の横を抜けて海浜へ向かいます。

11時になりいよいよ「海浜曳き下ろし」が始まります。

海浜曳き下ろし

やはり潮干の山車が入ると大変な力が要ります。

干潟に車輪をとられる山車を押す男衆

ちなみに上写真真ん中下の(頭だけでている)眼鏡の男性(頭だけでている)は愛知県の大村知事です。山車が海に勢いよく曳かれていく様は大迫力です。

山車は先頭より「東組 宮本車」「石橋組 青龍車」「中切組 力神車」「田中組 神楽車」「西組 花王車」の順番で浜へ曳下ろされていきます。

最後を飾る「田中組 神楽車」の曳下ろしは観衆へのサービスでより海側の深いところを攻めていきます。こういった受け継がれていく伝統って粋ですね。後で知ったのですが「田中組 神楽車」の追幕は「後醍醐天皇笠置落図 月泉下絵」だそうです。後醍醐天皇好きの私にとってはまたじっくりと眺めに来年以降、再チャレンジしたいと思いました。

埠頭に停泊するタンカーを背景に並ぶ山車
山車曳き上げ
山車曳き上げ
山車曳き上げ

浜辺の砂と坂に負荷がかかるところを皆が協力し呼吸をあわせて山車を曳き上げていきます。

山車曳き上げ

この祭の見どころは五月三日(初の日)では、海浜曳き下ろし浜山車縦列整列、祭り広場にて人形技芸奉納、秋葉社にて前棚人形奉納、尾張三社整列後人形技芸奉納
五月四日(後の日)では、尾張三社境内で棒締めを行う山車海浜曳き下ろし海浜山車縦列整列、神前神社前曳き回し、神前神社前整列人形技芸奉納

やはりハイライトは両日で催される海浜曳き下ろし浜山車縦列整列です。しかし他にも見どころ満載でずっと開催中は観ていたくなるほど素晴らしい祭りです。
今年は、別の目的もあり(初の日)の海浜曳き下ろし、浜山車縦列整列だけを観覧しましたが
ユネスコ無形文化遺産でもあるこの祭り。来年以降にもこの祭りのために再びこの地に足を踏み入れたくなりました。

この祭、本当に一見の価値ありありです!

ご参考までに亀崎潮干祭保存会さんの運営されておられる公式の「亀崎潮干祭」サイトのURLを記載します。毎年GW期間の五月三日と四日の開催です。ぜひ一度、直に観覧されることをおすすめします。

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