いよいよ北陸新幹線が2023年度末(2024年3月)金沢~敦賀駅間開業します。ニュース自体は大変よろこばしいことなのですが、関西人である私にとっては正直、敦賀駅で乗換新幹線乗換が発生する不便さが気になります。あと北陸へは「青春18きっぷ」で行くことができなってしまいます…。
「のと鉄道」に桜の季節に「青春18きっぷ」でいくラストチャンスが今季。そう思い立ったが吉日とばかりに旅の計画を立てました。
桜の開花状況と週末をあわせ、4/2(日)を乗車日に決めました。4/1(土)始発で京都を出発、10時に金沢着15時過ぎまで市内の桜を堪能。七尾市で前泊、翌朝始発で「のと鉄道」乗り鉄する計画です。
夕方の「七尾」駅にて
4/1(土)16時59分に七尾駅に到着。のと鉄道のホームにアニメ「花咲くいろは」ラッピング車両が入線していました。駅の桜も満開、せっかくなので撮影開始。
アニメ「花咲くいろは」に登場する「湯乃鷺駅」のモデルがのと鉄道の西岸駅だったことから実現した車両。(注:アニメ自体の舞台は湯涌温泉がモチーフ)しかし放映も2011年4月にもかかわらず今もなお多くのファンの方々が聖地として足を運んでおられるようです。
ラッピング車両もとてもかわいらしいですね。原作アニメの根強い人気にも納得です。
「みなとオアシス 七尾 能登食祭市場」にて
閉店間際の「みなとオアシス 七尾 能登食祭市場」さんへ向かいます。この季節の味覚といえばホタルイカ。購入しようか迷っていると「酢味噌もつけますよ」鮮魚店山田屋さんのおねえさんの一声に押し切られ購入。その晩、日本酒といただきましたが、美味。添付の酢味噌も水っぽいものではなく、本当の味噌に近い硬めでおいしいかったです。
食事も多くの店が閉店している中、開店しているらーめん亭さんで遅い昼食(?)。塩ラーメンです。
塩らーめん630円をいただきました。素朴でやさしいスープは思わず飲み干してしまいました。看板メニュー「台湾らーめん」だったようですがこの辺りはまたの機会があるとして次回の楽しみにします。
この辺りは七尾マリンパークとして道の駅でもあり七尾湾を望む風景も美しい。
「七尾」駅の夕景
七尾駅夕景。穴水駅行きの列車が発車の時間を待っています。
位置ゲーム「駅メモ」で推しキャラの欲しかったラッピングがガチャで一発ツモ。個人的に遠征先のガチャ運は高いです。この日は、七尾駅近くのビジネスホテルで素泊まり一泊です。
早朝の七尾湾と「七尾」駅
翌朝、七尾駅の始発で、のと鉄道完乗と能登鹿島駅を筆頭に沿線の桜風景の撮影を目指します。
まずはせっかくなので七尾マリンパークで日の出を見に行きます。
7:08 七尾駅始発の汽車に乗車。アニメ「花咲くいろは」ラッピング車両です。ヘッドマークもとてもかわいいですね。
「能登中島」駅にて
7:30 能登中島駅に下車。ここでまず上り列車をうまく桜を絡めて撮影できるポイントを探します。あとで知ったのですがこの駅もアニメ「花咲くいろは」の劇中で「小松崎駅」として通学シーンで登場するそうです。
乗ってきた列車は、ゆっくりと桜並木の中を穴水駅に向かって進んでいきます。
七尾駅行きの上りの始発列車がやってきました。
8:04 能登中島駅発
「能登鹿島」駅にて
8:16 能登鹿島駅着。桜の有名撮影駅だけにこの時間でも多くの人でにぎわっています。桜越しにみる七尾北湾の青い海もとても美しいです。
上り列車がやってきました。
穴水駅行きの列車がやってきました。能登鹿島駅は桜駅で有名と同時に海の見える駅でもあります。満開の桜の木々の隙間からのぞく青い海と黒い能登瓦の家屋。色のコントラストがとても美しいです。
8:59 能登鹿島駅発。終点の穴水駅を目指します。
「穴水」駅にて
9:06 穴水駅着。穴水駅といえば「のと恋路号」の静態保存。さすがに風雨に吹きさらされ年々、劣化がはげしくなってきました。
「花咲くいろは」ラッピング車両が留置されていました。ようやく海側のラッピングを引きで撮影することができました。
9:28 穴水駅発。最後どこで撮影しようか直前まで迷っていましたが、西岸駅に決定。
復路の能登鹿島駅からの海側の車窓。
「西岸」駅にて
9:42 西岸駅着。ちょうど「のと里山号」がやってきました。
のと里山里海号は、能登半島の内浦を走るのと鉄道ご自慢の観光列車。土日祝日限定で事前予約しておくと寿司御膳、スイーツを別途プラン料金でいただくことができるそうです。次回は別の季節に訪問、乗車したいものです。のと鉄道さん「のと里山里海号」公式サイトを記載しておきます。
西岸駅で列車交換。
アニメ「花咲くいろは」の聖地西岸駅。しばらく駅まわりの桜とやってくる車両撮影をのんびりと楽しみます。
アニメ「花咲くいろは」に登場する「湯乃鷺駅」のモチーフである西岸駅。「急行ゆのさき」のヘッドマークがなにか旅情を感じさせてくれますね。
帰路に乗車予定の12:22発の汽車まで40分ほどの空き時間。駅から徒歩約7分「なかじま猿田彦温泉いやしの湯」に向かいます。移動時間を考慮してお湯に浸かれる時間は20分ほどですがせっかくの機会なので。下の写真の右奥にある白い建物が目的地です。
ひと風呂浴びて眺めてみる西岸駅前の海は入江になっていて比較的穏やかです。次回は牡蠣(かき)で有名な宮本水産さんにも寄ってみたいものです。
12:22 西岸駅発。桜の下の駅看板はアニメ「花咲くいろは」の設定にあわせて架空の駅「ゆのさぎ(湯乃鷺)駅」になっています。線路先に七尾北湾の海がうっすら見えます。
そして帰路へ
朝に撮影していた能登中島駅でも多くの観光客、地元の方が観桜されていました。車窓越しに映りこんだ白いワンピースのお嬢さんはSNSの撮影でしょうか。
田鶴浜駅では、列車交換で再び「のと里山号」と出会いました。桜並木の中を軽快に走っていきます。本日乗車できた方はとてもラッキーでしたね。
12:52 七尾駅着。本当はもう少し堪能したいところですが今回は青春18きっぷの旅。乗り継ぎを考慮して余裕をもっての行動スケジュール。金沢行きの車両で京都への帰路につくことにします。今回も記事を読んでいただきありがとうございました。