2023年2月19日(日) 知覧武家屋敷庭園を散策。武家屋敷通りと屋敷庭園が保存されている風致地区で、知覧武家屋敷庭園有限責任事業組合が管理。江戸時代の知覧領主(18代)島津久峰時代の武士小路区割の名残り。一般公開されている7つの庭園には、入園料大人530円で見学することができます。
東側の無料駐車場に車を止め橋を渡ってまず「森重堅邸庭園」に向かいます。この日は曇天で時折雨が降ったため全体的に暗い写真なのはご了承ください。
「森重堅邸庭園」に料金所が併設されてます。入園料を支払い、支払い証明になるパンフレットをもって各庭園を順番に回ります。今回は東側の無料駐車場に駐車した関係で、全7番でナンバリング庭園を7番からスタート。7~1番を順に周り往復します。
◆7番庭園 / 森重堅邸庭園
一般公開されている知覧武家屋敷の七つの庭園の中で唯一の池泉庭園。
◆6番庭園 / 佐多直忠邸庭園
石組みの左右に配置された梅が特徴的に庭。低く切りそろえられたサツキ越し見える母ヶ岳を借景としています。
◆5番庭園 / 佐多民子庭園
奥には鋭い岩を配し高い峰として表現。庭園前面には白砂で覆われ海を表わしているかのようです。この日は、雨で土色に見えるのが残念です。
◆4番庭園 / 佐多美舟邸庭園
手前に低く小さく刈り揃えられたサツキと奥に石が多く配置された枯山水庭園。
◆3番庭園 / 平山亮一邸庭園
知覧の枯山水庭園の中でもっともシンプルで大胆な美しい庭園。サツキを主に母ヶ岳を借景に山々が連なるかのような見事な庭園です。
◆2番庭園 / 平山克己邸庭園
庭園手前の白砂、刈り込まれたサツキ、借景の母ヶ岳。もっとも知覧の庭園らしくかつ壮大な枯山水庭園。石組みとサツキのバランスが絶妙です。
◆1番庭園 / 西郷恵一郎氏庭園
知覧武家屋敷通りの最も西部に位置する庭園。他庭と比較してもっとも丸みを帯びた構成が穏やかな雰囲気を感じさせます。特徴的な庭です。
西郷恵一郎氏庭園ではこの日、屋敷内にひな人形が飾られていました。
知覧伝統的建造物群保存地区の街並み
いずれの庭園も京都でみる日本庭園とは大きく異なる南国独特の雰囲気。
また「知覧伝統的建造物群保存地区」はその街並みも魅力。時間をかけてのんびり散策、鹿児島らしい南国情緒を堪能できます。
敵が侵入してきた時に通りを見渡せないようにわざと屈折させて造られたといわれています。なお切り石が用いられている武家屋敷は中でも格式が高い家とされているそうです。
山を借景にした独特の雰囲気。日本でありながら日本でないような不思議な感覚になります。
知覧では、「知覧特攻平和会館」も併せて観光しました。もっとも今回の鹿児島の旅は、こちらがメインでしたが。
最後、高塚丘(茶ばっけん丘)より開聞岳を臨み、この後は枕崎へ向かいます。この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。